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保険の白い被せ物・詰め物 (CAD/CAM冠・インレー)

 CAD/CAM冠・CAD/CAMインレーが保険適応になりました

CAD/CAMとは

CAD/CAM冠・ CAD/CAM冠インレーとは、ハイブリッドレジンブロックを使用した冠もしくは詰め物(インレー)です。

ハイブリッドレジンの硬いブロック(かたまり)をコンピューターで削り人工の歯を作る技術です。

CAD/CAM とは

CAD(コンピューターで設計)/CAM(コンピュータで作成) という意味です。

青矢印がCAD/CAMの
ブロックです
ブロックを削り出し歯の形にします

CAD/CAM セラミックス ジルコニア の違いについて

保険適応のCAD/CAM冠、PEEK冠と保険外であるセラミックス冠との違いについて説明します。
健康保険で使用されるCAD/CAM冠は、コンピューターによってデザインされ、加工された冠で、ハイブリッドレジンという硬いプラスチック材に似た材料を使用しています。

一方、セラミックス冠は、セラミック素材(陶材)を使用しています。

CAD/CAM冠は、歯に近い色を再現することができますが、強度が低いため奥歯の治療には適していない場合があります。

それぞれの特徴を記載いたしましたのでご参考にしてください。

CAD/CAM冠PEEK冠セラミックスジルコニア
素材ハイブリッドレジン特殊プラスチックセラミックスジルコニア
色調数種類から選択一色のみ個人の色調に合わせる
外観歯の自然色人工的な白さ歯の自然色
硬さやや硬い柔らかい硬い非常に硬い
耐久性やや弱い強い
型取り簡易な型取り精密な型取り
管理期間2年間5年間(当クリニック)
費用保険適用自由診療

CAD/CAM冠 の適用について

2024年の健康保険改正により、ほぼすべての歯で、CAD/CAMを使用した白い色の治療を受けることができるようになりました。

図で赤丸のついた7番の歯(第2大臼歯)がすべて残っていれば、6番、7番共にCAD/CAM冠で治療が可能です。残っていなかったとしても、cAD/CAM冠の一種であるPEEK冠という白い歯で治療することができます。

ただし、かみ合わせや残存歯の本数、状況により適応されない場合もありますので、お問い合わせ下さい。

金属アレルギーがある方は、すべての歯に適用されますが、皮膚科などの検査証明書が必要です。

この記事の筆者

長谷川 亨(はせがわ とおる)  歯科医師  博士(歯学) 
1959年 愛知県名古屋市生まれ。 愛知学院大歯学部歯学科卒業。
スカイル福与歯科等研修をへて1988年長谷川亨歯科クリニック開院
現在 同クリニック院長 (有)長谷川ビル 代表取締役
論文
・歯周炎患者歯肉の電子顕微鏡的研究 ―固有層の炎症層の特徴について― 愛院学院大学歯学会誌
・実験的歯の移動に伴う歯槽骨骨改造活性の動的把握の試み ―鉛生体染色法を用いて― 松本歯学
・ヒト歯肉組織の肥満細胞 免疫組織科学的研究 松本歯学 他