弾性樹脂義歯 (フレキシブル義歯)
柔軟性のある特殊な樹脂(レジン)を使用した義歯です。
通常のレジン義歯とちがい、失った歯と歯の隙間に、しっかりとはめ込むため、従来の金属のバネが不要です。
大きさを小さくできること、 見た目を自然に仕上げることができるのが特徴です。
症例 1
治療前
治療中
治療後
弾性樹脂義歯をつけたところ。
(よく見ないと どれが義歯かわかりませんね)
症例 2
治療前
下の奥歯がありません
治療後
歯を触らずに、義歯のみ作成しました
症例 3
治療前
奥の歯が2本ありません
治療後
2本分の弾性義歯を作りました
見映えも良く、装着感も良好です
症例 4
治療前
前歯が痛んでいます
奥歯が噛めません
弾性樹脂義歯の長所と短所
長所
- 1 金属のバネ(クラスプ)を使用しないので、義歯をはめていると 他人にはわからない
- 2 ブリッジ、インプラントのように、周りの歯を削ったり、手術が不要
- 3 型を取って、装着するだけ。最短2回のスピード治療
短所
- 1 取りはずし式の義歯なので、通常の義歯同様 掃除等お手入れが煩雑
- 2 強く噛むことはできない(その歯だけで固いモノは噛みにくい)
- 3 素材の限界があり、耐久性は十分とはいえません。1から3年で修理や再作成が必要な場合があります
この記事の筆者
長谷川 亨(はせがわ とおる) 歯科医師 博士(歯学)
1959年 愛知県名古屋市生まれ。 愛知学院大歯学部歯学科卒業。
スカイル福与歯科等研修をへて1988年長谷川亨歯科クリニック開院
現在 同クリニック院長 (有)長谷川ビル 代表取締役
論文
・歯周炎患者歯肉の電子顕微鏡的研究 ―固有層の炎症層の特徴について― 愛院学院大学歯学会誌
・実験的歯の移動に伴う歯槽骨骨改造活性の動的把握の試み ―鉛生体染色法を用いて― 松本歯学
・ヒト歯肉組織の肥満細胞 免疫組織科学的研究 松本歯学 他