日本臨床歯周病学会に参加しました ~2
40周年記念大会とあって、2日間ぎっしり詰まったスケジュールでした。
例年は、2日目(日曜日)の午後は遠方からの参加者への配慮もあり、やや軽めのプログラムとなる傾向があるのですが、今回は2日目の最終のセッションにメイン講師の一人であるDr.Isttvan Urbanを配するなど、最後までしっかり聴講させていただけました。
当学会の40年の歴史は、そのまま私の卒後の臨床歴とほぼ同じです。
その間 歯周病治療も様(さま)変わりしました。
この数年歯周病治療のトピックスとなっている再生療法についても、黎明期(1982年頃ののもの)は、かなり大げさでしたが、研究者や臨床家の努力により、年を経るごとに低侵襲性(体への負担が少ない)になり、今回のメイン講師である Dr.Cortellini によって示された改良MIST法に至っては、手術のための切開を最小限にとどめた素晴らしいものでした。
歯周病による骨の喪失も、一定の条件のもとでは、かなりの確率で復帰できるようになり、「歯周病により溶かされた骨は、2度と戻ることはない」という概念は今や過去のことになりつつあります。
もちろんそのための歯周病治療を行う環境(歯科医師やスタッフのトレーニングや機材など)を整える必要があるため、すべての患者さんに普及されるにはまだまだ時間がかかると思いますが。
歯周病治療の過去と未来について考えさせられた学会でした。
横浜は夜景がキレイです。