第37回 日本臨床歯周病学会 IN北海道🦀🦀🦀🦀🦀
お久ぶりにblog書きます歯科衛生士内田です。
さて、先月6月22日、23日にて日本臨床歯周病学会in北海道へ参加してきました。
毎年新スタッフを迎え、
今年初めて学会を参加するよしもちゃんと櫻井ちゃんの目の輝きをみて、
自分の新人時代を思い出して懐かしさに浸りました…
それから早10数年、これまでたくさんの方に支えられて、
今は指導歯科衛生士としてもお仕事をさせて頂いていることは
本当に院長先生始めスタッフの皆さん、患者さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな指導歯科衛生士として更にスキルを上げるため、
認定歯科衛生士限定講演に参加してきました。
講演といえば、お話しを聞くというイメージだと思いますが、
今回のプラチナムセミナーでは単根歯における5~6ミリの歯周ポケットに
歯科衛生士としてどう対応するかがテーマで、
症例提示された内容を参加者でディスカッションしました。
単根歯(俗に前歯、小臼歯)におけるプロービングデプスが5~6ミリの歯周病ポケットがある場合、
歯科衛生士として3ミリには改善したいと考える。
患者さんから協力を得て歯科衛生士として歯周基本治療を実施すれば
改善することもあるが、なかなか改善の兆しが認められない歯周ポケットもある。
なぜ、なにが「改善する」「改善しない」の命運を分けるのだろうか?
一言、”歯周病”といっても歯肉炎、歯周炎の総称が歯周病で、
歯周病の原因も様々あれば歯周病の罹患度も様々である。
結果を踏まえ、改善した理由(どう捉え、考え、対応したか)
そして、改善しない理由(どう対応すべきだったのか)を明確にしておかなければならない。
抜去歯牙(抜いた歯)とレントゲンをみて、ディスカッション。
抜いた歯をみてどうするの?と思うかもしれないが
そこにはなぜ抜歯になってしまったのか?のヒントが隠されている。
同じ5~6ミリのプロービングデプスであっても歯肉炎の仮性ポケットや歯の傾斜も考えられる。
また根形態や骨欠損の状況が複雑で器具が到達できないなど
器具操作の限界問題や咬合の問題が絡んでいるのか、
歯根破折の結果、深化したポケットデプスの可能性もあり、
原因が異なればその治療計画や対応も異なる。
ディスカッションはなかなか緊張感漂う空間であったが、
抜去歯牙から読み取れること、レントゲンから読み取れること、患者さんと関わって感じること、
全てをバランスよく冷静に判断することは大切だなと改めて痛感した。
患者さんと一緒に目標を決め、ゴールに向かって共に歩むこと。
そして、その目標を達成させるために
歯科衛生士として確かなスケーリング・ルートプレーニングは必須なので、
できるだけ1回で歯石を除去できるよう、
特に縁下歯石は薄くなればなるほど除去しにくいと言われているので、
イメージを大切にして臨床に臨みたい。
(再度確認という気持ちで!!
ディスカッションすると私自身のモチベーションがぐーんとUPします)
大先輩の歯科衛生士のみなさんとは比べものにはならない、
至らない点が多すぎ駆け出しの指導歯科衛生士ですが、
後輩歯科衛生士のみんなに患者さんと目標を決めて歩む大切さ(楽しさ)、
歯科衛生士として目標を達成したときの達成感を味わってほしいなと思います。
(とてもやりがいを感じる瞬間です)
大先輩の歯科衛生士のみなさんの背中を追いかけながら私らしく頑張ろうと思います。
来年の学会は名古屋です。
「 ペリオど真ん中祭り 」 ということで、
来年年次大会 名古屋盛り上がること間違いなし
来年の年次大会も楽しみです。
歯科衛生士 内田 沙織梨