日本睡眠歯科学会に参加しました
11月3日(金)文化の日に日本睡眠歯科学会に参加して参りました。
会場は山口県岩国市(於:岩国国際観光ホテル)とチョット遠いのですが、
新幹線で約3時間と、思ったよりアクセスはよかったです。
今回は睡眠歯科医学基礎講座(研究編)に参加しました。
歯科と睡眠と何か関連あるの?と疑問にお感じの方もおいでかと思いますが、
歯科では主に、OSAS(閉塞性睡眠無呼吸症候群)のための
口腔内装置(Oral Appliance;OA)を扱っています。
OSAS(閉塞性睡眠無呼吸症候群)は 睡眠障害の一つで、
睡眠障害は交通事故や転倒事故などの間接的な原因となるばかりでなく
不登校や出社困難、うつ病などの神経症、身体疾患 ( 糖尿病、高血圧etc )
さらには寿命にも影響を及ぼすとのこと。
そして睡眠障害による社会的損失は3兆5000億円に及ぶとの試算もあるとのことです
この病気への対応はCPAP(シーパップ Continuous Positive Airway Pressure
;睡眠中、鼻から圧力空気を送り込む装置)の装着が最も効果的ですが、
装置が大きいため使用しにくい方のための選択肢に口腔装置(OA)があります。
200万人いるOSAS患者さんの中で、CPAP(シーパップ)を使用しているのは
40万人程度( 装置の供給数 )という事ですので、
150万人以上の患者さんに何らかのOSASに対する治療が必要といわれています。
口腔内装置(OA)は高い治療効果が現れる場合もありますがCPAPほど確実でありません。
しかし、取り扱いがCPAPに比べ簡易なので、その普及が期待されるところです。
睡眠時無呼吸症候群のセミナーの報告ブログもご覧下さい
2016年1月4日
http://blog.livedoor.jp/hasegawadental/archives/2016-01.html
とんぼ返りなので、観光もナシでしたが、偶然、会場ホテル前が、錦帯橋という観光名所でしたので、写真だけ撮って来ました。