日本歯科審美学会 第27回学術大会に参加して
猛暑も少し和らいだ今日この頃、皆様いかがお過ごしてしょうか。
歯科衛生士内田です。
去る8月27日から28日に日本歯科審美学会in 北海道へ参加して参りました。
今回の学会は1人での参加でしかも北海道…緊張しつつも北海道で美味しい
食べ物を堪能したいというワクワクドキドキで参加してきました~!
さて、日本歯科審美学会は1987年の創立から昨年より一般社団法人化となり
現在では4600名の会員数を超える有数規模の学術団体として日本の歯科
審美学を支える歴史ある学会です。
私自身も本学会ホワイトニングコーディネーターを2007年に習得し、当院で行う
ホワイトニングに関する正しい知識の情報提供とともに皆様のお口に対する
審美のお手伝いをさせて頂いております。
今年のメインテーマは「歯科審美 さらなる高みを目指して」をテーマに
保存学、補綴学、矯正学、歯科衛生士教育講演、歯科技工士教育講演と
幅広くシンポジウムが行われました。
審美といえば歯のホワイトニングはもちろん、セラミックやコンポジットレジン、
矯正治療の症例など専門分野がそれぞれありますが、
今回歯科衛生士教育講演のメインは超高齢社会の歯科審美について。
普段診療所の臨床家にはなかなかピンとこないテーマではありますが、
現在の日本は超高齢社会に突入していることはみなさんご存知の通りで、
医療と介護のさらなる連携、多職種における連携が必要と言われています。
(多職種とは医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士など医療従事者の
専門性を生かし総合的に医療を提供すること)
今回の教育講演では地域保健看護やチーム医療でご活躍されている看護師さん
2名と要介護現場でご活躍されている衛生士さんの3名でのセッションでした。
口腔ケアの重要性と審美性の高い補綴物やインプラントの口腔ケアから、
口腔衛生と口腔機能向上させ歯科審美を維持することで
「食べる」を支援することにつながるというお話でした。
これは高齢者や要介護高齢者だけに限らず、すべての人に当てはまる話しではないかと考えます。
実は審美学と歯周病学は深く関連しており、そもそも審美歯科治療とは
歯を白くさせるだけ、綺麗なセラミックだけを装着するだけでは
バランスのとれた治療かと言われると疑問が残ります。
いろいろなイメージがあると思いますが、審美歯科治療とは、
「歯や歯肉の色(色彩美)や形態(形態美)などの自然な外観と機能(機能美)を
バランスよく回復することにより美しい笑顔と口腔機能の維持を獲得する」
が大前提になります。
せっかく歯が白くなっても、歯茎が赤く腫れていたり、
セラミックと歯茎のバランスがよくなければ調和のとれた審美治療とはかけ離れてしまいます。
なかなか普段聞くことのできないセッション内容に
口腔衛生(お手入れの管理)と口腔機能の向上の大切さを改めて痛感した学会でした。
長々とご報告しましたが…
海鮮もほどほど楽しんだところで、地元では有名なジンギスカンのお店に行ってきました~!
1時間半待ちましたが…お肉独特の臭みもなく、学会とともに充実した北海道でした☆