日本オッセオインテグレーション アカデミー(JAO) 7月特別例会
JAO 7月特別例会 誰にでもできる歯周基本治療 講師 谷口威夫先生 長野市開業
私の所属するJAO(日本オッセオインテグレーション アカデミー)の7月特別例会が、名古屋のシロナショールーム研修所で行われました。
* 当日、司会をさせて頂きました
歯周基本治療とは、初診来院された歯周病の患者さん(日本の成人のほとんどが程度の差はありますが、歯周病に罹患しています)に対し最初に行う治療です。
清掃指導と歯面清掃(歯のクリーニング、歯石取り、ルートプレーニング)及び歯周病治療の必要性と重要性を理解していただく事がメインです。
インプラントの勉強会であるJAOと歯周病の基本治療とは、あまり結びつかないように思われるかもしれませんが、歯周治療は個々の患者さんのトータルな診療計画の立案の基礎となるので、インプラント治療をすすめる際の診断基準において、歯周病の概念は欠かすことができません。
さて、講師の谷口先生は日本の歯周病学会を長年にわたり、リードされてきた歯周病の権威ですが、いわゆる座学の研究者ではなく生粋の臨床家です。40年以上の臨床経験に裏付けられた臨床例の一つ一つ (ちなみに谷口先生は70歳を超えています) はどれも目新しく、セミナー参加者をクギ付けにしていました。
後半では、当院でも激増しているブラキシズム(歯ぎしり、歯のくいしばり 等)についてのお話でした。
ブラキシズムはさまざまな不定愁訴を引き起こすのですが、一種の習慣や癖によるモノなので、その対応が難しいのですが、谷口先生は暗示療法によってその改善を図っており、とても興味深いモノがありました。
名医と呼ばれている先生には、それだけの深い見識と洞察力、そして何よりも情熱があるのだと、深く感じ入った研修会でした。