日本臨床歯周病学会 歯科衛生士も参加しました その1
去る6月15日と16日の2日間
日本臨床歯周病学会に行って参りました。
今年は会場が北海道ということで初日は途中からの参加でしたが、
どの歯科衛生士さんの講演も考えさせられるものばかりです。
2日目の講演で北海道でご活躍されている 歯科衛生士 佐藤昌美さんの
「天然歯をまもる歯周治療ー歯科衛生士の臨床力」がとても印象的でした。
少し専門的な話にはなりますが、
歯周治療の目的は、アタッチメントロスの進行を抑制して歯肉の付着位置を出来る限り獲得すること。
つまり簡単にいうと、最近よくCMで聞く歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)を
出来る限り正常な値にまで改善させることを指します。
歯周治療で使う道具はさまざまで、機械もあれば手用もあります。
私たち歯科衛生士は技術の向上はもちろん重要ですが、
美容師さんがハサミを研ぐように...
板前さんが包丁を研ぐように...
使用する道具をきちんと管理(メインテナンス)することも重要です。
佐藤さんの講演で、道具の管理(メインテナンス)の確認や、その管理された道具を使って
どう治療に活かすのか詳しいお話を聞くことができました。
「天然歯をまもる」には、プロフェッショナルによるプラークコントロールと
患者さんのセルフケア(家でのブラッシング等)によるプラークの除去の両者の実践によって
人間の身体が備えている本来の治癒力は発揮され、歯周治療の目的を果たすことが可能となります。
少し難しいお話になりましたが....
昔から「物を大切に使いましょう」なんて言葉があるように
道具も大切な仕事のパートナーなので、今回の学会で得た知識を日頃の臨床に活かしたいと思います。
私事ではありますが、去年本学会の認定資格を取得しました。
長谷川院長はじめ、ご協力いただきました患者さんやご指導いただいた先生、スタッフのみなさんに
この場をお借りして感謝申し上げます。
これからもみなさんのお役に立てるよう頑張ります。
歯科衛生士 内田沙織梨
学会会場で記念撮影。スタッフと共に参加しました!!