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日本臨床歯周病学会 第34回年次大会 ~4

こんにちは。
7月9日、10日に福岡で開催された臨床歯周病学会に参加させていただきました。
私は飛行機が苦手でドキドキでしたが安全運航で、あっという間に福岡に到着。
出発するとき名古屋は大雨でしたが、福岡は雨も降っておらず、安心しました(^_^)

現在、高齢でも、自分の歯を有する人の割合が増えていますが、歯周病にかかっている人の割合も増えています。実は、残っている歯が歯周病になっているのです。

歯周病の主な原因はプラークです。プラークによって付着が壊されます。そのため、治療にはプラークコントロールが大切です。歯肉の上(縁上)、歯肉の中(縁下)どちらかのプラークコントロールが不十分であれば改善していきません。ドクターや歯科衛生士の縁下のクリーニングに加えて十分なブラッシング(歯磨き)が必要です。歯ブラシの選択、磨き方から、歯間ブラシなどの補助用具の使い方、まずはブラッシングのお話からしていきます。患者さんのプラークコントロールが確立してからSRP(歯周ポケット内部に入り込んだ歯石や 細菌を除去し、根面の汚染物質を取り除くこと。)に移行します。
また、プラークの他にも歯周病が悪化する要因があります。例えばブラキシズム(歯ぎしり)です。この場合はプラークコントロールに加えて力のコントロールが必要となります。咬合が強い人には、力の受け入れる側への対応(ナイトガード、T-fix)よりも、力に対する問題を提示し日中のくいしばりを意識してもらったり、リラックスして寝てもらうなど、力の入力側への対応が重要になります。このように、プラークによる炎症のコントロールのみではなく他の要因も把握してコントロールしていかなければなりません。
・咬合性外傷
・分岐部病変
・ポケットが咬合型(中央部が深い)
・全身疾患
これらがあてはまると歯周病は治りにくくなり、進行もしやすくなります。プラークのみではなく、口腔内をしっかりと観察し、また、生活背景や食生活などからも口腔環境を損う原因を見つけ、リスクを減らしていきます。日常のブラッシングなど、歯周病治療には患者さんの積極的な参加も大切になります。治療を頑張れるよう、私たちも努力していきます!

今回学んだことを今後に生かしていきたいです。院長先生、このような機会をありがとうございました。

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写真は、新天町にあったおみこしです。サザエさんになっていてかわいいです!飾り山笠 というそうです。様々な場所にあって場所によってそれぞれ飾りが違うみたいです。
ちょうど、博多祇園山笠 というお祭りの期間でした。(^.^)

和気藍子