セミナーに行ってきました!
秋も深まり木の葉も色づき始めた今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか。
食欲の秋のせいか著しい肉体的成長を遂げている歯科衛生士の横井です。
今回、私は11月2日(日)愛知学院大学にて開催されましたセミナー「歯科衛生士として診る力を養う」に出席させていただきました。
そこで得た情報が皆様の健康のために少しでもお役に立てば幸いです。
歯を構成するエナメル質は身体の組織の中で一番硬く、鉄よりも硬い組織です。
しかし、このエナメル質を破壊してしまうほどの力が「歯ぎしり」にあるということをご存知でしょうか。
多くの方は「歯ぎしり」=寝てる時にギリギリと音を立てる
と思われるようですが実は歯ぎしり(ブラキシズム)にはいくつかの種類があります。
1.「ギリギリ」と音がするグライディング
2.音もなくぐ~っと食いしばるクレンチング
3.「カンカンカン」と素早く上下の歯をぶつけ合うタッピング(あまりない)
4.上下の歯の軽い接触が持続的に続くTCH(tooth contacting habit:歯列接触癖)
ギリギリと音がするほど歯と歯をこすり合わせたり、強い咬合力でぐ~っと食いしばる行動は、単純に考えても歯にはよくないと分かります。
では、このような行動が長い期間持続すると口の中ではどのような変化が起こるのでしょうか。
1.歯のすり減り
2.歯の根元がえぐれる
3.歯に亀裂が入る
4.知覚過敏や歯痛
5.骨の吸収
6.歯の破折
7.詰め物がすぐに外れる など
またTCHは咬合力としては弱いのですが、口を閉じる筋肉が働いている状態が持続的に続くため、過剰な緊張により筋肉が疲労します。それにより引き起こされる症状の一つが顎関節症です。
歯ぎしりは自覚することが難しいのですが、会話や食事の際の歯が接触する力と比べて約6倍の力が加わり、気づかない間に徐々に歯を壊してしまいます。
歯科衛生士業務の中で、歯ぎしりの疑いを発見した際には、まずは実際に口腔内の状態を患者さんに知っていただき、日常生活での様子などを伺い、どのようにしたら患者さんの健康を維持できるかを一緒に考えていくことが大切だと感じました。
歯科衛生士という仕事は、幸いにも患者さんとコミュニケーションをとる機会が多く与えれれています。
コミュニケーションから得られる情報と診る力を養うことは患者さんの健康を維持するためにも大変重要だと再認識させられるセミナーでした。
これからも努力を怠らず皆様のお役に立てるよう励みたいと思います。