器具の滅菌消毒
この写真は、タービン(歯を削る器具)とバーです。両方ともビニールでパッキングされていますが、これは滅菌消毒済みであることを示しています。
タービンとバーは頻繁に使うものですが、滅菌消毒が困難なため、簡単な拭き掃除で使い回しされてきましたが、器具や消毒器が改良され、滅菌消毒が可能になりました。
当院では約5年前から、このシステムに変えていますが、当時はほとんど実用化されていませんでした。しかし現在、かなり多くの診療所でバーやタービンを滅菌して使用するようになりつつあることはとても好ましいことです。患者さんが安心して清潔な器具で治療を受ける事ができるからです。
ここで問題提起したい事は、このとても煩雑で、経費のかかるこれらの業務に対して、現在の健康保険ではインセンティブを与えていない事です。つまり、診療所の「持ち出し」で赤字覚悟で行わねばならないのです。
治療行為だけでなく、このような診療のために必要な環境についても、健康保険で配慮してもらえるといいのですが。