インプラント治療の実例
インプラント治療といっても、1本の治療から、上下総義歯タイプの治療まで様々です。タイプ別に治療例を提示させていただきますので、受診される際のご参考にして下さい。(全て長谷川亨歯科クリニックの実例です)
当院ではシンプルなインプラント治療を心がけています。
かみ合わせの力の強い男性の患者さんです。 金冠のかぶせてある歯の根が折れ、抜歯をしなくてはならなくなり、インプラントの相談にお見えになりました。 | |
通常ですと、両どなりの歯を削り、ブリッジにするケースですが、この金冠以外の歯はきわめて健康で、削るのがはばかられました。 | |
欠損は1本でしたが、噛み合わせの強い方でしたので、インプラントは2本埋入しました。通例では、インプラント1本で行うことも可能です。ヘビースモーカーでしたので、心配でしたが(手術直後は禁煙をお願いしました)、経過は良好です。 |
治療前 | 治療後 |
2本分の人工歯根を埋入。
【使用インプラント】
Taperd Screw-Vent(ZIMMER社)
例 1
治療前 | 治療後 | |
2本埋入しました。 下写真は土台を装着したところです。 | 土台に人工歯を装着しました。 ご自身の歯のようにお使いだけます |
例 2
右の奥歯2本を失った所にインプラントを埋入しました。1次手術から3ヶ月経過したところです。歯肉の状態も良好です。 | |
治療後1 | 治療後2 | |
インプラントにセラミックスの歯をかぶせた所です。見た感じも、噛み心地も、ご自身の歯と区別がつかないほどです。 | 通常なら両隣の歯を削ってブリッジにする症例ですが、健康な歯ですので削らずに治療をご希望でした。 |
残すことのできない奥歯が何本もあります。奥歯でモノを噛むことができません。 | |
抜歯をします。 | |
向かって左側に3本インプラントを埋めます。 | |
左側の人工歯(セラミックス冠)の完成です。 | |
向かって右側に3本インプラント埋めます。 | |
セラミックス冠を付け、左右とも完成です。 |
治療前 | 治療後 |
奥歯の噛み合わせがしっかりし、何でも噛むことができます。
治療前 | 治療後 (拡大表示します) |
前歯のインプラント治療は、「見た目」をキレイに仕上げることが、重要なポイントです。
骨や歯肉を盛り上げたり、ピンクのセラミックスを使用したりして、自然な感じに仕上げます。
治療前 | 治療後 |
(右) レントゲン写真 : 3本のインプラントが埋め込んであります |
インプラントを埋め込む予定場所の骨の厚さが不足しています。(矢印A) | |
インプラント埋め込み後 インプラントの先に、人工骨が入れ込まれています。(矢印B) |
治療前 | 治療後 |
治療前 歯が一本ありません。通常なら両隣の歯を削ってブリッジにする症例です。レントゲン写真は矯正治療(歯を動かす治療)途中のものです。 | ||
インプラント挿入後 歯のないところにインプラントを埋め、人口歯をお付けしました。この症例ではホワイトニングを行っております。 |
【使用インプラント】
Taperd Screw-Vent(ZIMMER社)
お仕事の多忙な患者さんです。 歯の治療を受けることがなかなかできず、ついに噛めないところまで来てしまいました。上下の義歯を作りましたが、下の義歯の安定が悪いため、即時負荷(手術と同時に噛むことのできる)インプラント治療をいたしました。 | |
治療前の歯の状態です。 | |
インプラント手術後(2週間目)です。 義歯をはずした状態です。 | |
手術の日から、このような仮の固定義歯を使用します。その日からお食事をすることができます。 | |
治療後(インプラント手術後)6ヶ月の状態です。仮義歯から最終義歯に作り替えてあります。上は取り外しの義歯です。上下とも安定し、お食事は何でも食べられるとのことです。 |
当院では25年以上前よりインプラントを導入しております。
インプラントの大きな長所のひとつに「長期信頼性のある治療法である」点がありますが、これは、1996年に当院で行った例です。現在も快適にお使いいただいております。
治療前。 | |
向かって右側に1本インプラントを埋め込みました。 | |
人工歯(ゴールド冠)を装着。旧式の治療法で、前の2本の歯とつないで使用しています。(現在ではインプラントとご自身の歯とは連結しないのが普通です。)このインプラントは現在も快適にお使いいただいています。 |
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この記事の筆者
長谷川 亨(はせがわ とおる) 歯科医師 博士(歯学)
1959年 愛知県名古屋市生まれ。 愛知学院大歯学部歯学科卒業。
スカイル福与歯科等研修をへて1988年長谷川亨歯科クリニック開院
現在 同クリニック院長 (有)長谷川ビル 代表取締役
論文
・歯周炎患者歯肉の電子顕微鏡的研究 ―固有層の炎症層の特徴について― 愛院学院大学歯学会誌
・実験的歯の移動に伴う歯槽骨骨改造活性の動的把握の試み ―鉛生体染色法を用いて― 松本歯学
・ヒト歯肉組織の肥満細胞 免疫組織科学的研究 松本歯学 他